自在太鼓打

1 2 3

Worksに戻る

Date&Material

太鼓叩き

タイコウチ Laccotrephes japonensis　漢字では太鼓打は、カメムシ目・タイコウチ科に属する水生昆虫の一種。
大型の水生カメムシの仲間で、成虫の体長は30～35mm。体色は褐色。
身近な水生昆虫で、前脚を交互に動かして泳ぐ姿がまるで太鼓を打っているように見えることからタイコウチと呼ばれている。
前肢はよく発達して獲物を捕らえるのに適しているが、中・後肢は細く、遊泳用の毛の発達も悪いので、水生昆虫とはえ泳ぐのは苦手。
英名でWater scorpion（ウォータースコーピオン）と呼ばれ腹部先端に2本の細長い呼吸管があり、2本がぴったりくっついて先端で2つに分かれてこれを水面から出して呼吸する。また、カメムシ目に属するがカメムシなどの昆虫がもつ臭腺はなく、かわりに口吻の基部両側から、悪臭のある乳液を分泌する。

捕まえた獲物に口針から消化液を送り込み溶けた肉質を吸入する体外消化を行う。
11月頃に陸上及び水中で越冬し寿命は2～3年ほど。 手でつかむと、脚を縮めて擬死をする。

秋田県下では、タイコウチやミズカマキリを見つけると「でぎゃぼ、でぎゃぼ、男だらタイコただけ、女だらハタ織れ」とはやしたそう。 また、タイコタタキと呼ぶ地域もある。